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保険やお金、暮らしに役立つ情報をお届けするお役立ちコラム。比較検討・見直しの際に知っておきたい保険選びのノウハウが満載です。

うっかりミスで無保険状態!? 絶対に忘れてはいけない自動車保険の契約・更新

自動車保険を契約する時、必要な書類や情報とは?



万が一に備え、自賠責保険とは別に契約すべき自動車任意保険。まだ一度も契約したことのない人は、契約する際に何が必要かまったくわからないかもしれません。

まず、自動車保険に契約する場合、事前に保険料の見積りをすると思いますが、そこで必要なのが以下となります。



まず「自動車検査証(車検証)」と「免許証」。また、自動車保険の保険料は、契約する車によって変わるため、車の識別番号である「車台番号」、車のモデルごとにつけられている「車両型式」「初度登録年月日」、ナンバープレートに記載されている文字や数字の「自動車登録番号」を調べておきましょう。

ちなみに、これらは「自動車検査証(車検証)」に記載されています。

自動車保険には、運転する人を限定することで割引が適用される特約がありますが、家族が運転しても補償が受けられる「家族限定」にする場合は、運転する家族の年齢も必要な情報です。

見積りを終えて実際に契約する際は、上記の情報が記載されている自動車検査証と免許証のコピーに加え、保険の申込書が必要です。(詳細は保険会社に問い合わせて確認ください。)

ただ、代理店型の場合は店舗の担当者が契約内容を確認しながら作成してくれることもあるので、不安な人はそれを活用するのもよいでしょう。

新規に保険に加入するのではなく、別の保険に乗り換える時に必要なのは、上記の書類や情報の他に、現在契約している保険の保険証券も必ず用意しましょう。そして、乗り換えの手続きをするタイミングは、余裕を持って満期日の1カ月くらい前から準備しておくことで、スムーズに手続きが行えると思います。

毎年やってくる自動車保険の更新、更新を忘れたら保険料が割高に?



自動車任意保険は、記名被保険者の年齢や車の種類など、さまざまな条件によって保険料が変わります。さらに、無事故・事故有の区分によって保険料が割引・割増される「ノンフリート等級別割引・割増制度」もあり、期間は1年契約のものがほとんどです。

つまり、保険を継続するには毎年更新の手続きをしなければなりません。

通常、前年の契約日を満期日として、その2カ月くらい前に郵送やメールで更新の案内が届きます。その時点までに保険を使わずに過ごしていれば等級が1等級上がり、保険料が前年よりも割引となります。ただし更新手続き後に事故を起こして保険を使えば、等級や保険料が変わり、追加の支払いも発生します。

万が一更新するのを忘れて契約が切れてしまい、しかも満期日を過ぎてしまった場合、満期から7日以内に更新、または他社に乗り換えをしないと、等級はリセットされてしまいます。仮に15年無事故で20等級まで上がっていたとしても、満期日を過ぎた8日目からは新たに自動車任意保険を契約する際、また6等級(S)または6等級(F)から始めなければならないのです。

更新を忘れてしまうことのデメリットはそれだけではありません。むしろ、もっと大きな不安が、保険が切れてしまうと満期日の翌日から無保険状態になってしまうことです。もし無保険状態で事故を起こした場合、自賠責保険で補えない分はすべて自己負担しなければいけません。つまり、更新を忘れたがために、莫大な損害賠償金を負担するリスクが生まれてしまうのです。

チラシや他の郵便物に紛れて更新の案内を見落としていたり、メールに気づかず知らないうちに満期日を過ぎてしまったり、うっかりミスで更新の手続きを忘れてしまうことがあるかもしれません。また、保険料をクレジットカードや銀行からの自動引き落としで払っている場合は、残高不足など、何らかの事情で保険料が支払われず、更新ができないケースも稀にあります。

もちろん、救済措置がまったくないわけではなく、通常、満期日から7日以内であれば更新をすることは可能なので、更新忘れに気づいたら、すぐ保険会社に連絡しましょう。ただ、猶予はたった7日しかなく、満期日を完全に忘れていたら、その7日間で思い出すのは困難です。

そうならないためにも、満期日をしっかりと覚えておき、余裕を持って1カ月以上前までには更新手続きを済ませるようにしておくことが賢明です。

車を手放したり、海外に転勤したりする場合、等級はどうなる?



更新を忘れ、契約が切れてしまうとリセットしてしまうノンフリート等級。では、車を手放したり、海外に転勤したりするなどで保険を解約したい場合、等級を維持することはできないのでしょうか。

実は、そんな時に有効な手段があります。それが保険会社に連絡して「中断証明書」を発行してもらうこと。この中断証明書があると、たとえ保険を解約しても10年以内であれば解約する前の等級を引き継いで新たな自動車任意保険を契約することが可能です。

ただし、発行してもらうにはいくつか条件があります。まず、中断前の等級が7等級以上であること。そして、契約中の車が以下の条件のいずれかに当てはまる必要があります。



例外的に、海外に長期間滞在する場合は、契約中の車が上の4つのいずれかに当てはまらなくても中断証明書を発行してもらうことが可能ですが、海外に渡航した日が、保険の解約日や満期日から6カ月以内である必要があります。

また、海外旅行や出張などで滞在期間が短い場合は、中断証明書を発行してもらうことはできません。さらに、帰国後に保険を再開するには帰国してから1年以内に手続きをする必要があります。

この中断証明書は、解約時だけでなく、解約してからしばらく経った後でも発行してもらうことが可能ですが、解約日または満期日から5年以内という条件があるので注意しましょう。そして、有効期限は10年なので、その間はしっかりと保管しておきましょう。ただ、もし紛失してしまっても、保険会社に連絡すれば、それに類するものや発行したことを証明するものなどがもらえる場合もあります。

車の買い替えや新たに購入する時に保険料を安くする方法



自動車任意保険は車にかける保険のため、車を買い替えたら「車両入替」という手続きを行わなければなりません。もし手続きをせずに事故に遭った場合、保険が適用されないケースもあるので、必ず納車日より前に保険会社に連絡して手続きを行うようにしましょう。

その際に必要なものは、新しい車の自動車検査証ですが、手続きを行うまでに用意できない場合は、売買契約書などから「車台番号」「自動車型式」「自動車登録番号」「初度登録年月」「所有者名」などを調べておく必要があります。

また、手続きを行うタイミングは、おおよその納車日がわかったら、すぐに準備を始めた方がいいでしょう。納車日直前で手続きを行い、もし書類の不備などで保険の切り替えが遅れてしまったら、無保険状態で運転しなければならなくなる場合もあるので、余裕を持って手続きすることが大切です。

車の買い替えではなく、もう1台所有するために新たに購入したり、家族が車を購入したりする場合は、自動車任意保険も新規に契約する必要があります。その時、「セカンドカー割引」が適用されれば、保険料を安く抑えることができます。

通常、新規で保険を契約する際はノンフリート等級が原則6等級(S)から始まるのですが、セカンドカー割引が適用される場合は、2台目以降は7等級(S)から始めることができ、その分、保険料が安くなります。

また、家族が新たに車を購入する時、それが同居している子どもだった場合、すでに契約している保険を子どもに引き継がせ、自分が新規に自動車任意保険を契約することで保険料を抑えることができる場合があります。

その理由は、ノンフリート等級は同居している親族への引き継ぎが可能だから。例えば、子どもが新規で保険を契約した場合、セカンドカー割引を適用しても7等級(S)からスタートしなければいけないのに加え、若い年齢条件となるため、どうしても保険料が高くなってしまいます。

けれど、もし親の保険が20等級で、それを引き継ぐことができたら、たとえ若い年齢条件でも20等級の割引が適用され、親は新規契約で7等級(S)でも、子どもより高い年齢条件で契約できるのでトータルで保険料が安く抑えられるのです。



その他、車を購入して新たに自動車任意保険を契約する際に保険料を安く抑える方法としては、団体扱割引を活用することも考えられます。

例えば、所属している会社や団体で団体扱制度があれば、一般的な代理店型や通販型を契約するよりも割安になる場合があり、他にもさまざまなケースが想定されるので、まずはお近くの代理店で相談してみてはいかがでしょうか。

※ご契約にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくお読みください。ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
※取り扱い保険会社及び保険商品について、ご不明な点等がある場合には、お問い合せください。
※文中に記載の保険商品、サービスの名称及び内容は保険会社によって異なる場合がございます。

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※セカンドカー割引は1台目のお車が11等級以上の場合に適用可能です。